codomo | codomo - Part 8

OLD is NEW

近頃、古道具を扱っているお店をよくネットで見ている。これは1910年代頃に使われていたリール式洗濯紐。商品名は“SATURN”その名の通り土星をイメージしているようだ。柱などにフックで本体を引っ掛け、必要な時だけロープを引っ張り出し使う。ロープはループ状になっていて、片側3m90cm。一周7m80cmもある。早速購入して使っています。昨今、アメリカ大統領がトランプになり「アメリカファースト」を掲げ、反グローバル化時代と言われています。インターネットが広まって以降、精神的な国境も消えたように思えましたが、イギリスがEU離脱したりと、先進国は徐々に国内にその眼を閉じていて、広がり過ぎたものは一度閉じる。そんな気がします。養老孟司さんが言っていましたが「人間は同じにする精神性がある」そうです。隣と似たような家に住み、服を買い、車に乗り、休日の過ごし方をする。きっとその方が精神的に安堵するからだと思います。今、古道具を見ると、こうした異形の生活道具は、やはり世界は当然のように分断されていて、そして世界が広いことを感じさせます。 2017/04/25

Topless

大相撲が面白い。昨年から毎場所観ている。居ても立ってもいられず国技館にいったほどだ。2016年初場所、日本人力士が10年ぶりに優勝した。大関・琴奨菊は3横綱を破り、全勝で勝ち進み、途中、少年時代からのライバルである豊ノ島に唯一1敗したが、終始、得意のがぶり寄りで優勝まで辿り着いた。大相撲を観始めたのは、あるドキュメントがきっかけだ。33歳のその力士はスランプであった。これまで小柄ながら、立ち合いの強さと運動神経で土俵に立ってきたが、外国人などの大型力士とぶつかり合った際怪我をし、それが立ち合いの時に強く踏み出せないトラウマになった。理屈では分かっても身体が踏み出せない。当然のことながら、自分と同じようにお相撲さんも人間だ。怖いという思いは生まれる。この自分と年齢の近い嘉風という力士がどのように克服するのか興味が生まれた。嘉風は、躍動した。場所を追うごとに、スピードを武器に勝ちを重ねた。1年で前頭から小結へ、そして関脇まで昇った。獅子奮迅の相撲だった。年齢に反比例した強さを記者に問われると「相撲を楽しんで全力を尽くすだけ」と言う。人は心が大事なのだと心底思った。 2016/1/26

Cry for the Moon

超能力のこと、たまに考えます。昨今、瞬間移動と空中浮遊のどちらが出来たら良いか、人に訊ねると大概、現実主義者は前者であり、ロマンチストは後者である気がします。それはさておき、もし超能力が使えたとしたら、僕は絶対秘密にしておきます。

たとえば空を飛べたら、フリークライミングのプロ選手になります。フリークライミングは、己の筋力のみで登攀する近代スポーツです。されど筋力には限界があり、その場合は総じてフォールしてしまうのです。しかし、僕は落下しません。そうです、空中浮遊ができるからです。誰にも気付かれないよう微妙に浮いておきます。「信じられないクライムだ!」等ともてはやされるわけです。この分からないように、微妙に浮くというのがミソです。空中浮遊の贅沢な使い方です。

そして、時間を止める能力(3秒程度)を得た場合、僕はプロボクサーになります。もうパンチ避け放題です。あるいは闘牛士になっても良いかもです。もう牛避け放題です。ボクサーとしてのパンチ力とかそんな問題は棚上げです。何せ時間を止められるのですから、がら空きのチン(顎)にパンチを叩き込めるのです。僕の脆弱なパンチでもノックアウトの山が築けることでしょう。そのうち、N○Kのアスリート解剖番組とかに取材申し込まれると思います。もちろん拒否します。

このような超能力の使い方は、僕でも思いつくわけですから、もう既に本物の超能力者はアスリートの中に紛れているかも知れません。信じるか信じないかは、あなた次第です! 2015/4/12

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