i am who i am
君がどこに住もうと どんな仕事をし 何を話そうと 何を食べ 何を着ようと どんなイメージを見ようと どう生きようと どんな君も君だ 独自性ーー人間の 物の 場所のーー独自性 身ぶるいする嫌な言葉だ 安らぎや満足の響きが隠れている”独自性” 自分の場 自分の価値を問い 自分が誰か”独自性”を問う 自分たちのイメージを作り それに自分たちを似せる それが”独自性”か? 作ったイメージと自分たちの一致が? ぼくらは都市に生き 都市が生きて 時とともに 国から国へ動き 言葉や習慣が変わり 考え方や服が変わる 全てを変え 全てが変わっていく もはやオリジナルもコピーもない 全てが”コピー”だ オリジナルとコピーの違いがなくなった ”独自性”は弱くなった ”独自性”はアウト流行遅れだ(中略)。これはヴィム・ヴィムダースがヨウジ・ヤマモトを撮った都市とモードのビデオノートという映画の冒頭文。誰と会っても同じ印象を人は抱かない。綿毛のようにすぐ飛んでいき、知らない処で勝手に咲いているようなもので、そういう微かなものを、私と主張するのは妙な気分でどこか落ち着かないとふと思う。 2013/04/18