Cry for the Moon
超能力のこと、たまに考えます。昨今、瞬間移動と空中浮遊のどちらが出来たら良いか、人に訊ねると大概、現実主義者は前者であり、ロマンチストは後者である気がします。それはさておき、もし超能力が使えたとしたら、僕は絶対秘密にしておきます。
たとえば空を飛べたら、フリークライミングのプロ選手になります。フリークライミングは、己の筋力のみで登攀する近代スポーツです。されど筋力には限界があり、その場合は総じてフォールしてしまうのです。しかし、僕は落下しません。そうです、空中浮遊ができるからです。誰にも気付かれないよう微妙に浮いておきます。「信じられないクライムだ!」等ともてはやされるわけです。この分からないように、微妙に浮くというのがミソです。空中浮遊の贅沢な使い方です。
そして、時間を止める能力(3秒程度)を得た場合、僕はプロボクサーになります。もうパンチ避け放題です。あるいは闘牛士になっても良いかもです。もう牛避け放題です。ボクサーとしてのパンチ力とかそんな問題は棚上げです。何せ時間を止められるのですから、がら空きのチン(顎)にパンチを叩き込めるのです。僕の脆弱なパンチでもノックアウトの山が築けることでしょう。そのうち、N○Kのアスリート解剖番組とかに取材申し込まれると思います。もちろん拒否します。
このような超能力の使い方は、僕でも思いつくわけですから、もう既に本物の超能力者はアスリートの中に紛れているかも知れません。信じるか信じないかは、あなた次第です! 2015/4/12